仮想通貨と電子マネーは似てるのか?

最近メディアなどが取り扱うようになってきた仮想通貨と、公共機関や簡単なお買い物には欠かせないSuicaやPASMOといった電子マネー。

この2つの違いってあるの?むしろ一緒なんじゃないの?という風に思っている方は多いのではないでしょうか?

もちろん『現物が無いこと』という点では共通しています。ですが、なんとなく同じものなのだろう。と思っている方もいると思います。

今回はそんな方に、仮想通貨と電子マネー、二つの違う点をご説明致します!

「仮想通貨や電子マネーの定義は?」

「そもそも仮想通貨と電子マネーってどこが違うの?」

という風に思っている方、必見です!!是非ともご覧ください!

では、仮想通貨と電子マネーの二つの定義から、二つの違いについて紐解いていきましょう!

まず始めに、仮想通貨とは

平成29年4月1日に施行された、資金決済に関する法律(資金決済法)2条5項にもとづく、仮想通貨の定義をご紹介します。

なお、本条文の1号と2号で区別して書かれていることから、「1号仮想通貨」「2号仮想通貨」という呼称があります。

それでは、発表された条文から、「仮想通貨とは何か」紐解いていきましょう!

「1号仮想通貨」の定義と具体例

「1号仮想通貨」とは、次の要件に該当する仮想通貨のことです。

【仮想通貨の定義】

物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値(電子機器その他の物に電子的方法により記録されているものに限り、本邦通貨及び外国通貨並びに通貨建資産を除く。次号において同じ)であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの

つまり、1号仮想通貨とは、現金と同様に、不特定多数の相手に対し、流通手段、支払い手段として使用可能』で、『電子的に、価値を移転できるもの、具体的には、ビットコイン(BTC)が、1号仮想通貨に該当すると考えられます。

この時点で、SuicaやPASMOといった電子マネーは、1号仮想通貨に該当しないことが分かりますね。

たとえば、1号仮想通貨の要件に「不特定の者に対して使用することができるもの」とありますが、

SuicaやPASMOなど電子マネーは、決済システムに対応している加盟店でしか利用することができません

また、SuicaやPASMOは、円建(円を担保に)発行されるもので、「本邦通貨通貨建資産でないこと」という要件を満たさず、やはり1号仮想通貨ではないということになります。

「2号仮想通貨」の定義と具体例

そして、「2号仮想通貨」とは、次の要件に該当する仮想通貨のことです。

【2号仮想通貨の定義】

不特定の者を相手方として前号に掲げるものと相互に交換を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの

 

つまり、2号仮想通貨とは、『1号仮想通貨と双方向での交換が可能』で、『電子的に、価値を移転できる』もの、ということではないでしょうか。

イーサリアム(ETH)などがこの2号仮想通貨に当てはまると考えられます。

支払いや送金、決済目的以外で使用される仮想通貨のことを指していますね!

この説明を見る限り、1号仮想通貨のこと(前号に掲げるもの)と、SuicaやPASMOなど、後述する前払式支払手段は、相互に交換できないため、現時点では、仮想通貨には属さないと考えられます。

※イーサリアムを支払い・送金手段として活用している、店舗や個人は存在するので、イーサリアムは2号仮想通貨に該当しない可能性があります。

ここまでは、仮想通貨の中での1号仮想通貨と2号仮想通貨の違いについてお話ししてきました。

 

では次に、電子マネーとは何か、確認していきましょう。

電子マネーとは?

私たちが日常で使う電子マネー、SuicaやPASMOは、正式には、前払式支払手段の一種になります!

他には、商品券やカタログギフト件、プリペイドカード(プリカ)などが該当します。

商品券やプリカは、あらかじめお金を払っておいて、買い物のときに決済するので「前払式支払手段」というわけです。

これらのことから、前払式支払手段とは、通貨建資産といえます。

これまでの定義から考えると、仮想通貨と電子マネーの違いは次の通りです!

  1. 利用できる範囲
    ・仮想通貨:不特定多数の店舗や個人
    ・電子マネー:決済システムに対応している加盟店
  2. 通貨建資産か否か
    ・仮想通貨:No
    ・電子マネー:Yes

ここまで、定義から仮想通貨と電子マネー2つの違いを紐解いてきました!

それでは次の段落からは、仮想通貨と電子マネーの特徴から、2つの違いについてお話しして行こうと思います!

仮想通貨と電子マネー、2つの特徴の違い

ここからは、仮想通貨と電子マネーの違いについて、ご説明して行こうと思います。

  1. 交換性の違い
  2. 発行に関する違い
  3. 価値保証の違い
  4. 価格変動の違い

交換性の違い

  • 仮想通貨
    →様々な人たちに対して譲渡ができ、他の通貨やお金へ換金&変換することができる。また、お互いに直接送金することもできる。
  • 電子マネ
    →基本的な電子マネーは使用する人から発行元企業(もしくは加盟店)の一方通行でしか交換することができない。

仮想通貨が個人間で自由にかつ相互に取引できるのに対し、SuicaやPasmoといった電子マネーにおける取引は一方的です。

発行に関する違い

  • 仮想通貨
    →基本的に、不特定多数の様々な人たちのネットワーク参加者により、マイニングやフォージングという取引の承認作業のを行うと、仮想通貨(コイン)が新しく発行される。
  • 電子マネ
    →内閣総理大臣への届け出や申請し、承認が下りた特定の企業・店舗が、消費者からデポジットされたお金を元に発行することができる。

仮想通貨では、発行元は不特定多数の参加者で、取引の承認作業に参加すれば、誰でも自由に仮想通貨を作ることはできます。

ですが、電子マネーの場合、発行元は通常、特定の企業や機関で、内閣総理大臣認可が必要で、自由に発行することはできません。そういったところでセキュリティー面などを考えると電子マネーの方がしっかりしてるかもしれませんね。

気をつけなければならないこと!!

現在1500種類以上存在するといわれている仮想通貨(トークン含む)ですが、通貨によって発行の仕方や、発行元は全く違います!

今回は、決済に強い「リップル」という仮想通貨で見ていきましょう。

例えば、リップル(XRP)という仮想通貨では、コインの新規発行はなく、コインを発行する企業(リップル社)が存在します。

取引の承認作業を、つまり、発行作業を一部のネットワーク参加者が担う、仮想通貨もあり、全ての仮想通貨で、自由にコインを発行できる訳ではありません。

ここで紹介した、仮想通貨と電子マネーの発行関連の違いは、あくまで一例なのでご注意ください。

価値保証の違い

  • 仮想通貨
    →プロジェクト自体が終わってしまうと、コインの価値がなくなる。
    価値がなくなった際の、損失はすべて自分で背負うことになります。※国や企業が価値を保証していない場合があるため。
  • 電子マネ
    →発行主体である企業や個人が倒産した場合、全額ではないが、一部のお金が戻ってくる場合があります。 利用者保護のため、資金決済法で、電子マネーを発行する一部の企業や機関に、発行保証金を法務局に申請することが義務付けられているからです。

安全面なら電子マネーが圧倒しているようです。しかし、仮想通貨自体浸透していないので、これからということになりますね。

仮想通貨の場合、プロジェクトがなくなってしまうと、通貨としての価値はなくなる可能性が非常に高いです。電子マネーであれば、全額ではありませんが一部のお金が戻ってくることがあります。

価値の保証という観点で見るとどうしても仮想通貨は危なく見えるかもしれません。仮想通貨には保証がなく、電子マネーは部分的に保証があるということになりますので。

安全面なら電子マネーが圧倒しているようです。しかし、仮想通貨自体浸透していないので、これからに期待ということになりますね。

価格変動の違い

  • 仮想通貨
    →株や為替のように、売買するための市場が存在し、価格が変動します。
  • 電子マネ
    →チャージした1000円は、1000円の価値のまま動くことはありません。(当たり前ですが笑)
  • 価値変動はないと考えられます。

株や為替、金のように売買するための市場が仮想通貨には存在しており、価格が常に動いています。

1日で数十%の値動きをすることもよくあります。とにかくな動きが激しい市場ですね。

電子マネーではこういった価値の変動はまず起こりません。そこは普通の現金を持ってる感覚と同じですね。

ですので、ざっくりいうと、仮想通貨はギャンブル性があり、電子マネーチャージ堅実とも言えるかもしれません。用途もそもそも違いますからね!

終わりに

今回は仮想通貨と電子マネー、二つの違いについて色々な面から比べて見ました!如何でしたでしょうか?

これまで二つの相違点がわからなかった方や、定義がはっきりとしなかった方も、仮想通貨と電子マネーは異なるものだとご理解していただけたら幸いです。

通貨建資産かどうか、利用の仕方、という定義の違い以外にも、交換性、価値の保証、価格変動の有無など、深く掘り下げると違うところが色々出てきたと思います。

これからどんどん仮想通貨が様々な場面で使用される機会が増えて来ると思います。実用化が進んできたときに、この違いがどのように使い分けられるかを考えてみるのも、面白いと思います!

今後の仮想通貨に期待していきましょう!